フルマラソン完走に消費されるエネルギー量は約2,500kcal。体内に蓄積できる糖質の量は約2,000kcalのため、失速せず走り続けるためには「脂質」をエネルギーとして使うことが重要です。今回は、秋の目標レースを目指してトレーニングするランニングチームに矢田コーチが訪問し、「脂肪をエネルギーに変えるカラダづくり」についてレクチャーしました。
2018年にスタートしたランニングショップ「CONNECTED 代官山」を拠点としたランニングコミュニティ。会話のできるペースで行うグループランを中心に、さまざまなランニングイベントを開催。ブランドのデザイナーや開発者を招いて開催することも多く、作り手の話を聞きながら製品を体験できる機会も設けている。
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トレーナー・ランニングコーチ 矢田夕子さん
元実業団ランナーで、現在はトレイルレース、ウルトラマラソンのトップ選手。UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)準優勝、野辺山高原100kmウルトラマラソン優勝などの戦績を持ち、MCTオイルを使った「ファットアダプテーション」の実践者であり指導者でもある。
「レース中に吐いたりお腹を下したりとトラブルが多かった」という矢田コーチ。脂質をエネルギーとして使えたら補給回数を減らせると思い、安静時、運動時に脂質をエネルギーとして利用しやすい身体に調整する「ファット・アダプテーション」を取り入れるようになったといいます。カラダを変えていくためにおすすめしているのが間食を空けてランニング前にMCTを取り入れるMCTルーティン。「続けることで徐々に脂肪代謝の回路が回り出し、体内に蓄積された脂肪が効率よく使えるように。脂肪を使えるようなるとランニング中、徐々に空腹感も感じにくくなります(矢田コーチ)」
レクチャーのあとは、公園でドリルをした後に短い坂を全力でダッシュを3本。その後、楽しく会話をしながらゆっくりジョグを行いました。
「“おしゃべりできるくらいのゆっくり”が、実は脂肪が燃えやすいペースなんです。脂肪を効率よくエネルギーに変えるカラダをつくるには、速いペースで走るだけではなく、このようにゆっくりペースのジョグを取り入れることも大切なんです。フルマラソンでは脂質を活用できないと30km以降の失速を招く可能性もあります。体内の脂質を効率よくエネルギーとして使えるようにして、後半のスタミナ切れを克服していきましょう(矢田コーチ)」
棟朝隆二さん(62歳)
走歴:11年
フルマラソン自己ベスト:5時間
約5年前、ファットアダプテーションに興味があってMCTを摂るようになりました。食間を15時間空けて朝にMCT入りコーヒーを飲む習慣がついてからは、体調が良くなり空腹が楽しめるようになりました。今日矢田コーチのレクチャーを聞き、より理解が深まりました。
安田恭子さん(33歳)
走歴:4年
フルマラソン自己ベスト:3時間31分10秒(24名古屋ウィメンズマラソン)
固形物を摂りながら走るのが苦手だったので、「私の今の課題を解決できるものだ!」と思い、興味を持ちました。12月に初めてのウルトラを走るので、今日はとても参考になりました。ちょうど3カ月前なので、MCTを取り入れて脂肪を燃やせるカラダになるように頑張ります!
伊藤岳さん(53歳)
走歴:3年
フルマラソン自己ベスト:4時間20分(2023かすみがうら)
MCTを摂ったことはありませんでしたが、今日の話を聞いて継続して摂ってみたいと思いました。次のフルでは4時間切りを目指したいので、エイドでの補給をなるべく少なくしてタイムロスを防げるようにしたいですね。
志田原直美さん(56歳)
走歴:10年
フルマラソン自己ベスト:4時間30分(2018湘南)
10km以上走ると、エネルギー切れをしてしまうのが怖くて何かを食べてしまう癖がついてしまっています。いつかサブ4できたらなと思うので、MCTを習慣化してエネルギーの持続するカラダづくりをしていきたいですね。
松山倫子さん(49歳)
走歴:1年
フルマラソン自己ベスト:6時間00分04秒(24熊本城マラソン)
最近走り始め、前回の熊本城マラソンで初フルマラソンに挑戦しました。MCTは色々なところで見聞きはしていましたが、どんなものか今日詳しく知ることができました。次のハーフとフルに向け、脂肪を燃焼できるカラダになるために続けていきたいと思います!
田中由美さん(53歳)
走歴:2年
フルマラソン自己ベスト:5時間48分(24名古屋)
最初摂り始めたころお腹がちょっとゆるくなる感じでしたが、今日の話で少量から始めてみようと思いました。11月に地元でフルマラソンを走るので、カラダが変わることを期待してワクワクしながら毎日摂るようにしたいと思います!
※コメントは個⼈の感想です。
※年齢・⾛歴・⾃⼰ベストは2024年10⽉時点の情報です。